The Economistで学ぶ英語イディオム "a walk in the park"
先日、The Economistというイギリスで発行されている雑誌の記事を読んでいたら "a walk in the park"というイディオムが出てきました。
せっかくなので紹介していきます。
a walk in the parkの意味
cambridge dictionaryによると
something that is very easy to do, and usually pleasant:
He's used to hard physical work - this is a walk in the park to him.
とのことです。
要は「めっちゃ簡単なこと」という意味です。公園で散歩することなんて特に準備もいらない緊張もせずにできることなのでわりとそのまんまです。
…おそらく、英語学習者ならだれもが知っている"a piece of cake"、アレと同じ意味です。
何となく見た目も似てますね、そういえば。
a walk in the parkの用例(The Economistの記事から)
では次に、実際にThe Economistの記事をもとにどう使われているかを見ていきます。
私が読んだのはThe EconomistのJune 11th 2022の"Hide and seek"というウクライナとロシアの戦争の情勢を伝えた記事で、そこで"a walk in the park"という表現が使われていました。
ざっくりいうと、ウクライナに攻め込んだロシアが当初の勢いはどこへやら、以外とウクライナ軍に苦戦しているという話です。その後、ウクライナ軍の地下組織と協同して抗戦しているSpecial Operations Force(SSO)という組織の話になり、SSOのメンバーであった人から対ロシア戦の話を取材していたときに出てきた発言です。
SSOについて紹介している日本語記事は少しですがありました。参考までに貼っておきます(注意。リンク先のブログ、旭日旗掲げてたり、若干偏りがあります)。
閑話休題。
The Economistの記事の少し前から引用します。
"The SSO assigns special forces the task of blowing up a bridge, it asks partisans to damage te railway, and it gets psy-op[psycological operations] to print leaflets to say we're on the watch.(中略). This work isn't always good for one's health.(中略) The risks are real and it isn't a walk in the park."(強調、省略は筆者によるもの)
ちょっと長いですがなるべく文脈をつかめるように前の部分も持ってきました。
拙訳ですが日本語にすると
「SSOでは、橋を爆破する、鉄道を傷つけるなどの特殊な任務を課すことや、『我々SSOはお前たちロシア軍を監視している』という内容のビラを作るという心理戦を行うことがある。このような任務を遂行するのは簡単なことではなく、かなりの危険を伴うため隊員たちは健康を損なわせる」
という感じです。要は「対ロ戦でいろいろやってるが、簡単じゃねぇんだ」というところで"a walk in the park"が使われていました。
a walk in the parkのレベル
【簡単】
初歩的なレベル。
このイディオム自体は知りませんでしたが、記事の文脈からわりと簡単に予測することができます。
また、意味もそんなに難しくなく、背景知識を知る必要もなく、説明を聞けば「あぁ、そういうことね」となるので、覚えるのもそんなに苦労しないことでしょう。
イディオム紹介は以上です。他にも面白い記事や面白い表現が出てきたら別のブログ記事で紹介しようと思います。
それでは!